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Writer's pictureHisami

昨日のレッスン

日本語教師の皆さま、下の写真、何かわかりますか??

そう、「げんき1」ですよね。でも、何か違うと思いませんか?

これ「げんき1」第3版なんです。今日受け取ったところ。


初めてのデートの待ち合わせ場所を間違えたたけしさんにメアリーさんが待たされる第4課、どう変わるかとドキドキしてましたが、何も変わらず終い(なーんだ、がっかり)。

誰もが携帯を持っているこの時代にこれはないよね、と学習者からも指摘されているんだけど、その辺どうなんでしょうねぇ。新版の内容、文法の説明や練習の内容より、これが一番気なるんですけど・・・・


さて、昨日の夜はアムステル市内にある大学傘下にある語学学校でのレッスン。レッスンは大学の教室で行われています。教室内の使用言語は英語。直説法ではありません。私はオランダ語ができないため、文法の説明などもすべて英語です。


昨日のクラスはレベル2(げんき1第4課から6課)の7回目のレッスン。

まずはDictation(書取り)から。私が短い会話を読んで、学習者が書き取る(平仮名とカタカナで)というシンプルなもの。一文を3回繰り返します。

ここでは未習の単語や表現も入れるようにしています。たとえば「よろしいですか」とか「何名様ですか」など、「げんき」では取り上げられていないけれど、passive knowledge (自分では使えないけれど意味はわかる)として知っていると便利な語彙や表現を教えるチャンスでもあります。


小さい「つ」二重子音(double consonant)が聞き取れない、長母音(ども)に気がつかないという学習者がちらほら見受けられます。「拍数」の違いに気がついてもらうために、小さい「つ」がある場合とない場合のペア、長母音と短母音のペアを何回か聞かせます。

理論としてはそれぞれの音はすべて同じ長さということになっていますが、実際にはそうではないこともしばしば。頭ではわかっているけれど、実際にはよく聞き取れないという学習者も結構います。そういう人たちには、聞き取れなくてもまずは正しく発音することから始めることを勧めます。私が英語を習い始めた頃にthとs、rとlの違いが聞き取れなかったこと、発音する時にこれはth、これはsという具合にアルファベットを頭の中で思い起こしながら発音していたことなどを話しました。日本人がrとlを区別できないことは有名なので、これは結構笑える例でした。


さて、この日は第6課の1回目のレッスン。

語彙を簡単に済ませてしまうこともできますが、私はここで結構時間をとる方かもしれません。

たとえば、ここでは「次」「来週」という単語が出てきますが、日本人にしてみれば特に難しい単語には思えませんよね。しかも英語での意味が横に書いてある。でも、これが意外と落とし穴なんです。「次 next」「来週 next week」ー なんで「つぎしゅう」じゃないんですか、という声がよく上がるんです。なのでこの「来 らい」という言葉は日本語では「次」ではなく「coming これから来る」という意味だということを説明。

その他には「手伝う」と「助ける」の違い、「おやすみなさい」は「休む」と関連があるのか、「連れてくる」「持ってくる」VS「連れて行く」「連れて行く」(英語だと「お宅にうかがうとき何を持っていきましょうか」と「うちに来る時ワインを持ってきてね」どちらもbringを使います)。やはりヨーロッパ語圏ならではの質問が多いですね。


いつもはペア練習をたくさんさせて、私は見回りながら質問に答えたりするだけのことが多いのですが、語彙の説明などで今日は私がちょっと喋りすぎ気味。学習者はちょっと退屈そう。なので、ダイアログを聞かせた後ペアで会話文の中からテ形を探すというゲームをさせてちょっと息抜き。テ形から辞書形をあてさせ、Ru-verbとU-verbとIrregularに分類するところまでテ形の導入としてはいい感じの流れになりました。

Keynoteで作ったテ形の文法プレゼンテーションをPDFにして、先週のレッスン後に学習者に送ったのでだいたいの予習はできているはず。でも大学とは違って忙しい仕事の合間に勉強しているので予習度にもかなり個人差があります。「うつるーって」「むぶぬーんで」・・・・U-verbのテ形の作り方をここで確認しました。


そ・し・て、何と言っても第6課1回目のレッスンのハイライトは「テ形の歌」!

アメリカ民謡のリパブリック賛歌(おたまじゃくしはカエルの子、なまずの孫ではないわいな、で使われている曲、といっても知らない人が多いのかも・・・汗)に合わせて、さあみんなで歌いましょう!とはさすがにいいませんが、必ずオーディオを聞いてもらいます。

テ形は活用の中でも一番よく使われるけれど一番覚えるのが難しい。使えるようになるには頭でわかっているだけじゃダメ。頭じゃなくて体で覚えるには、歌で覚えるのが最も効果的。三日間朝と晩に3回ずつ聴いて、シャワーを浴びながら一緒に歌ってね〜とおススメします。嬉しいことにちゃんと私のお勧め通り実践している学習者も結構いるみたいです。私としては全員に実践してほしいなぁ〜。テ形の歌大好きです!


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