私たちはアムステルダムの東側に住んでいますが、家の近所には4つくらい学校(デイケアもあわせて)があります。コロナウィルスのためオランダの学校はすべて閉校されましたが、子供たちはあちこちで元気に遊んでいる様子。犬の散歩の途中で歩道にこんな落書きを見つけました。心が温まりますね。
私が勤めている語学学校も授業が全てキャンセルされました。でも、スタッフの迅速な対応で全てのレッスンがオンラインで続いています。この対応の素早さには私も脱帽。
Zoomでレッスンができるように、スタッフが週末も休みを返上して、先週の土曜日から一人ひとりの教師にどうやってZoomを使うか、デモセッションを行っています(この語学学校に何人教師がいるかは不明ですが、日本語を含め12か国語のコースがあり、一番少ないスウェーデン語でも4つコースがあり、英語やオランダ語には20近くコースがあるので、かなり大人数のはず)。私のセッションは日曜日にありました。オランダ人は怠け者で働かないなんていう記事をどこかで読んで、それを信じている方はどうぞ考えを改めてくださいね。オランダ人もやるときはやるんです!
今週は現行のコースの最終週10週目で最終テストが予定されていましたが、聴解、スピーキング、文法の3つのテストのうち、スピーキングのみをオンラインで行うことになりました。月曜日のコースは『げんき2』の16課から18課までを学習したレベル6、私たちの日本語コースの中では一番上のクラスです。八名中、一人は20歳のお人形のようにかわいいオランダ人の女の子、現在東京、秋葉原にあるゲームソフトの会社でインターンシップ中。残り七名は全員30代以上の男性です。Zoomは使ったことがないという70代の方がいたので、レッスン前に個人セッションをすることにしました。
その甲斐もあり、月曜日の夜19時には時間通り七名全員が問題なくZoomにアクセスできました!スピーキングテストのあと、Keynote(パワポのマック版)で作った文法プレゼンテーションでやり残していた「〜ていただけませんか」を説明、練習。N4の聴解練習(七名中四名は昨年N5に合格、のこる二名も今年N5にチャレンジします)をして2.5時間の全レッスンを無事終了しました。
Breakoutルーム機能の設定がまだできていなかったので、この日はペア練習ができませんでした。日曜日のデモセッションの後に学校側にリクエストをしたのですが、この超忙しい時期に対応ができるとは期待していなかったところ、設定ができたとの連絡が火曜日にきました。なので今日水曜日のクラスではペアレッスンも可能です。
Zoomのグループレッスンに備え、日本語教師塾でも火曜日にZoom勉強会を急遽開催。Breakoutルームの使いかたなどをみんなで試してみました。
日本語教育もデジタル化が進み、将来的にはオンラインでレッスンをすることも多くなる、と言われ続けてきましたが、コロナウィルスのおかげで、いつか来るであろう「将来」がいきなり今現実のものとなっていることを感じます。
コロナウィルスのため外出を控える人が多い現状で、オンラインレッスンをためらっていたやや年配の学習者も、オンラインレッスンを始めることになりました。昨日もセミプライベートレッスン(二名)で初めてのZoomレッスンをしました。これはお試しレッスンなので無料で提供です。ちょっと初めは戸惑っていた学習者もすっかり楽しんでくれたようで、来週からも通常通りレッスンが続けられます。
さて、語学学校の方は週が開けてみると状況はさらに大きく変わり、今週の金曜日でオフィスは全面的に閉鎖することになりました。スピーキングテスト以外は個別にオフィスにいって受験することになっていたのですが、それも無理とのこと。最終テストが実施できないと、コースを修了することができず、次のコースに進めません。例外的な状況なので、例外的にオンラインでのリスニングと文法テストの受験を認めてくれるようにマネージャーにメールでリクエストをしました。今まで驚くほど何でも柔軟に対応してくれていたこの学校が、これにどう応じてくれるか興味津々です。結果はまた後日お知らせしますね。
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